
――いつまでこんな無意味なことを続けるつもりなのだろう。
これは他の誰のためでもない。
杜撰で、醜悪で、愚鈍な
どうしようもない世界のための鎮魂曲。

――プロローグ――
それは、神々が同朋を犠牲に戦いを終わらせたあの日から
わずかに未来の話。
翠霊・エルクローザは、友人を失った悲しみに日々暮れていた。
どうして、どうして。
なぜあの子の不幸を終わらせてあげられないのだろう。
嘆く神の声は誰にも届かない。
それは、世界に対しても同じことだった。
悲しみは繰り返す。
どこかの誰かの愚かな行動により――
彼女は、また現実へと引き戻されたのだった。
――本編――
GALLERIAにて不定期連載中
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――キャラクター――

CV.チサ
エルクローザ
“楽園に最も近き扉”とされる、死の概念を司る翠霊。冷淡にして潔白。禱たちに対して辛辣な言葉や態度で接するが、自らの愛する世界から引き離された焦りと苛立ちによるものであり、本来は人々を憐れみ慈しむ心を持つ。
星霊を“堕星”と呼び、その他の翠霊たちよりも深い恨みを抱えていることには、なにか理由がある模様。 親友であるニウラカウラへ、半ば信仰とも取れる感情を抱いている。