一巡りした魂が、生まれ変わる直前に想うことはなんだろうか?
優しい記憶、悲しい記憶、嬉しくて寂しくて、だけどとても、暖かい。
それは、人々の心を受け渡す、コトノハたちの物語。
彼女たちは、心を運び、再び生まれ変わる時を待つ。
それが、永遠の別れになるのだとしても。
"心を贈る"職業、【コトノハ】。彼らはみな死したあとの魂であり、同じ、しかし自分たちとは違う、なにもカルマを背負っていない、純粋な魂の祈りを、生者へと受け渡す。
死者の世界から生者の世界へ、決して起こり得ない奇跡を起こすとともに、彼らは自身の魂の濁りを少しずつ開放していく。
そんな特殊な魂――コトノハであるクロナは、死後の世界でこの仕事を始めてから、既に五年が経過していた。自身が背負った業に恐れを抱きながら、今日も彼女は健気に業務に励むのだった。
親友のシオン、ロベリアやメイヤー(市長)であるボリス達に支えられて歩く、一人の少女の出会いと別れの物語。
*完結済み
CV.九度山ハナレ
クロナ・エペ・トランジーヤ
コトノハの少女。生前の記憶がなく、死者の世界でさまよっていたところをギルティに保護され、ボリスの元へと送られた。
現在は自身の業を手放すため、健気に働いている。
大人しく、謙虚な性格。シオンやロベリアによく振り回されている。
CV.なかじま
ボリス・ガーランド
死者の世界の均衡を保つための存在、【メイヤー】の青年。少し間が抜けておりお世辞にも頼りがいがあるとは言えないが、とても優しく、そして見事な技術力を持っている。しかし対人がそれほど得意ではなく、死者の魂への説明はほとんどクロナが行っている。
時計塔と対話できる唯一の魂であり、その針を止める権利も持っている。
シオン
クロナの親友。彼女に随分懐いており、他の人間が言っても聞かないようなことでも、クロナが頼めばなんとか考えを改めようとする程度。
生前の記憶があり、自身の死に様をよく覚えているが、俯瞰することでなんとか心を壊さずに済んでいる。
ボリスとはクロナ絡みでよく喧嘩をする。
CV.一代螢
CV.さとうみるく
ロベリア・アザリー
止まぬ轟音が聞こえる症状を抱え、死者の世界へやってきた少女。熱いものに触れるとやけどをしてしまう特殊な体質をしている。性格は明るく、自身をお姉ちゃんと称し、クロナにお姉ちゃんと呼ばれようと猛アピールしている。
誰よりも感が鋭く、記憶こそないが、自身の死因をなんとなく察している。しかし、思い出そうとすることを時計塔はよく思っていないようだ。
CV.チサ
メルティ・ローズヒップ
名家ローズヒップ家の娘。幼い時分より大人顔負けの文字と文を綴り、しかしそのせいで家族から気味悪がられ、離れへと軟禁された。
世話係として雇われたキーノだけが心の拠り所であり、しかし、生涯顔を合わせることはなかった。
キーノ
メルティのために雇われた使用人。毎日彼女に扉越しに語りかけ、返事のない会話を続けていた。
姿も声さえも知らない彼女のことを気にかけていたが、彼女が扉を開けることなく、時間はただ過ぎていった。それでも、彼は彼女に語りかけることをやめることはなかった。
CV.山口和将(青年)
CV.河野トリ(少年)
ノーレッド CV.佐倉杏
メリー CV.佐倉杏
ギルティ・リオディバラート CV.久保田香澄
シェルト CV.睡魔
第一話「コトノハという者達」
※現在CV変更により動画再作成中
234*60
350*80